冬のお葬式の寒さ対策|喪服に合うコート・インナー・タイツの選び方【女性・男性・子ども】
喪服・服装マナー
冬のお葬式は、思っている以上に体が冷えます。斎場の中は暖かくても、受付の列、出棺の見送り、火葬場への移動と、屋外で待つ時間がどうしても生まれるからです。
一方で「喪服の上にどこまで着込んでいいのか」「タイツは失礼にならないか」と迷う方も多いと思います。先に結論をお伝えします。
冬のお葬式の寒さ対策は、①見えないところで温める、②外に着るものは黒・濃紺・濃いグレーの無地にする、③コート・マフラー・手袋は建物に入る前に外す、の3つを守れば失礼にはなりません。
この記事では、この3つのルールを土台に、女性・男性・子ども別の具体的な選び方と、よく迷うポイント(ダウン・ブーツ・タイツの厚さ)をまとめます。
寒さ対策で守りたい3つのルール
1. 見えないところで温める
いちばん効くのは、喪服の下に仕込む防寒です。保温性の高いインナー、カイロ、厚手の靴下などは外から見えないので、マナーを気にせず取り入れられます。ポイントは、首元・袖口・裾からはみ出さないことだけです。
2. 外に着るものは、黒・濃紺・濃いグレーの無地
コートやマフラーは喪服ではありませんが、斎場に着くまで人目に触れます。色は黒が基本で、濃紺・濃いグレー(チャコール)までなら落ち着いて見えます。次のものは避けましょう。
- 毛皮・ファー:殺生を連想させるため、弔事では避けるのが一般的です。フードのファーは外せるなら外します
- 光沢のある素材・目立つ金具:エナメル、光るボタン、大きなロゴなど
- 明るい色や柄:ベージュのトレンチ、チェックのマフラーなど
3. コート・マフラー・手袋は、建物に入る前に外す
防寒具は、斎場の建物に入る前に脱ぐのがマナーです。コートは外側のほこりや雪が内側に入らないよう、裏返してたたみ、腕にかけて受付へ進みます。クロークがあれば預け、なければ席のひざの上や足元に置きます。

屋外で行う出棺の見送りは、正式にはコートを脱いで見送るとされています。ただ、雪の日や寒さの厳しい日は着たまま見送る方も多く、無理は禁物です。迷ったら周りやご遺族の様子に合わせ、手袋とマフラーだけは外しておくと丁寧に見えます。
部位別・冬の喪服の寒さ対策チェック表
| 部位 | おすすめ | 避けたいもの |
|---|---|---|
| 上半身(中) | 保温インナー(首元が深く、袖が見えない丈) | 首元や袖からのぞくもの、柄・ロゴ入り |
| 上半身(外) | 黒・濃紺・濃いグレー無地のウール・カシミヤのコート | 毛皮・ファー、光沢素材、明るい色 |
| 首元 | 黒・濃紺・グレー無地のマフラー・ストール | ファー、ラメ、派手な柄 |
| 手 | 黒の布製(ウール・カシミヤ)の手袋 | 派手な色、装飾つき |
| 脚(女性) | 黒ストッキング+見えない防寒、寒い日は薄手の黒タイツ | 厚手で肌が透けないタイツ、柄タイツ |
| 足元 | 黒のパンプス・革靴、中敷き・靴用カイロ | 会場内でのブーツ、スニーカー |
| 体幹 | 貼るカイロ(腰・お腹・背中)、腹巻き | 喪服の生地に直接貼ること |

女性の寒さ対策
インナー:首元と袖口から見えないものを
喪服のワンピースやアンサンブルは、首元が詰まったデザインが多いため、インナーは首元が深めのUネックやVネック、袖は八分〜九分丈を選ぶとはみ出しにくくなります。色は黒か、肌になじむベージュが無難です。腹巻きやひざ上丈の保温ショーツなど、完全に隠れるものは遠慮なく使いましょう。
足元:ストッキングとタイツはどこまで?
正式なのは黒のストッキング(肌がうっすら透ける薄手のもの。30デニール以下が目安)です。寒い季節は、次の順に考えると迷いません。
- 喪主・親族、格式の高い式:黒ストッキングを守り、見えないところで温める(肌色のストッキングの上に黒を重ねる、ひざ上の保温インナー、靴用カイロなど)
- 一般の参列、とくに寒い日や通夜:60デニール前後までの薄手の黒タイツなら、許容されることが多くなっています
- 避けたいもの:80デニール以上の厚手タイツや、柄・リブ入りのタイツ。肌が透けないとカジュアルに見えます
喪服のミライの店舗では、礼装用のストッキングを24時間いつでもお買い求めいただけます。伝線に気づいたときや、替えを忘れたときにご利用ください。
パンツタイプの喪服という選択
足元の冷えがどうしてもつらい方は、パンツタイプの喪服も選択肢です。一般の参列であれば失礼にあたらないと考えられるようになってきました(喪主や親族の立場では、ワンピース・アンサンブルがより無難です)。パンツの下なら保温タイツも見えません。
コート・羽織りもの
黒無地のウールやカシミヤのコートがあれば十分です。丈は喪服のスカートが隠れるひざ丈以上だと、見た目も暖かさも安定します。ダウンコートは移動のあいだだけなら着ている方も多いですが、黒無地のシンプルなものを選び、建物に入る前に脱ぎましょう。
靴
斎場の中は、黒のプレーンなパンプス(ヒール3〜5cm程度・光沢なし)が基本です。雪や凍結で足元が悪い日は、会場まではブーツで行き、入口でパンプスに履き替える方法が安全です。履き替え用の袋をひとつ持っておくと困りません。
男性の寒さ対策
インナー:白シャツの下は「黒」ではなく「ベージュ」
意外と知られていないのが、インナーの色です。白いワイシャツの下に黒やグレーのインナーを着ると、かえって透けて目立ちます。いちばん透けにくいのは、肌の色に近いベージュです。首元はワイシャツの第一ボタンを開けたときにも見えない深めのVネックを選びましょう。
ベスト・靴下・カイロ
- ベスト:喪服と同じ黒無地のベスト(スリーピースのもの)があれば、胴回りの保温に役立ちます。ジャケットを脱いだときにも違和感がありません
- 靴下:黒無地のウール混や保温素材のものを。座ったときにすねが見えない長さが安心です
- カイロ:腰やお腹に貼ると体幹から温まります(貼り方は後述)
コート・マフラー・手袋
黒・濃紺・チャコールグレー無地のチェスターコートやステンカラーコートが定番です。ビジネスで使っているもので構いませんが、ベージュのトレンチコートや、明るい色のダウンは避けます。マフラーは無地、手袋は布製の黒を選ぶと無難です。
子ども・妊婦さん・高齢の方の寒さ対策
子ども
子どもは大人ほど厳しく見られないことが多く、暖かさを優先して大丈夫です。制服があれば制服と学校のコートで参列できます。制服がない場合は黒・紺・グレーの服に、手持ちのダークカラーのコートを。キャラクター柄や明るい色の上着は、会場の入口で脱がせてあげましょう。足元は黒や紺のタイツ・靴下で問題ありません。お子さまの服装全般は 子どもの喪服ガイド もご覧ください。
妊婦さん
おなかと足元を冷やさないことを最優先に。腹帯や腹巻き、保温タイツ、ヒールのない靴を選び、屋外での長い待機は無理をせず、ご遺族や斎場の方にひと言伝えて屋内で待たせてもらいましょう。詳しくは マタニティ喪服ガイド にまとめています。
高齢の方
体温が下がりやすいので、見えない防寒をしっかりと。式の最中に寒い場合は、斎場のスタッフにひざ掛けを借りられないか相談するのもひとつの方法です。
カイロを貼るならこの位置
- 腰(背骨の下のあたり):体の中心から温まりやすい定番の位置です
- お腹:おへその下あたり。腹巻きと組み合わせるとずれにくくなります
- 背中(肩甲骨の間):上半身の冷えに効きます
- 足元:靴用の薄いカイロをつま先に。焼香で立ったり座ったりしても気になりません
カイロは肌着の上に貼り、喪服の生地に直接貼らないようにしましょう。はがしたときに生地を傷めることがあります。また、低温やけどを防ぐため、肌に直接貼ったり、同じ場所に長時間当て続けたりしないよう注意してください。
寒くなりやすい場面を知っておく
| 場面 | 寒さのポイント | 備え |
|---|---|---|
| 通夜の受付 | 夕方〜夜の屋外で列に並ぶことがある | コートは並ぶ間は着て、建物に入る前に脱ぐ |
| 告別式・出棺 | 屋外での見送りが10〜20分ほど続くことも | 見えない防寒を厚めに。手袋・マフラーは外して見送る |
| 火葬場 | 移動や乗り降りで体が冷える | コートは手元に。待合室では脱いでおく |
| 冬の法事・お墓参り | 墓前や寺院の本堂は冷えやすい | 靴用カイロ、座布団の上でも冷えない厚手の靴下 |
冬に喪服をレンタルするときのポイント
- コートや防寒具はレンタルに含まれません。手持ちの黒・濃紺・グレーのコートを合わせてください
- 試着は、当日着る予定のインナーを着た状態で。冬はインナーを重ねるぶん、普段より少しゆとりのあるサイズが合うことがあります
- レディースはパンツタイプも選べます。足元の冷えが心配な方はご検討ください
- 礼装用のストッキング・黒靴下は店内で販売しています。深夜でも買い忘れをその場でそろえられます
喪服のミライは横浜店・大阪なんば店とも365日24時間の無人営業です。LINEで予約し、試着してそのままお持ち帰りいただけます。料金は喪服の基本プランが1泊2日で税込4,800円〜、パンプスやバッグ・小物までそろうフルプランが税込7,800円〜です(店舗・泊数により異なります。詳しくは 横浜店/大阪なんば店 のプラン一覧をご覧ください)。初めての方は 借り方の3分ガイド をどうぞ。
よくあるご質問
Q. 黒いダウンコートで参列してもいいですか?
移動のあいだに着るのは問題ありません。黒無地でロゴや光沢の目立たないものを選び、斎場の建物に入る前に脱ぎましょう。ウールやカシミヤのコートがあれば、そちらのほうがより改まって見えます。
Q. タイツは何デニールまでなら大丈夫ですか?
正式なのは30デニール以下の黒ストッキングです。一般の参列で寒さが厳しい日なら、60デニール前後までの薄手の黒タイツは許容されることが多くなっています。喪主・親族の立場や格式の高い式では、ストッキングの下で防寒するほうが安心です。
Q. ブーツで行ってもいいですか?
斎場の中はパンプス(男性は革靴)が基本です。雪や凍結で足元が悪い日は、会場まではブーツで行き、入口で履き替えれば問題ありません。
Q. ヒートテックなどの機能性インナーを着てもいいですか?
見えなければ問題ありません。首元・袖口からはみ出さない形を選び、男性は白いワイシャツの下で透けにくいベージュがおすすめです。
Q. コートはどこで脱げばいいですか?
斎場の建物に入る前です。裏返してたたみ、腕にかけて受付へ進みます。クロークがあれば預けましょう。
まとめ
冬のお葬式の寒さ対策は、見えないところで温める・外に着るものは黒系の無地・防寒具は建物に入る前に外す、の3つが基本です。体調を崩してしまっては、落ち着いてお別れをすることもできません。マナーの範囲で無理なく温かくして、故人を見送ってください。
店舗情報
- 横浜店:〒221-0834 神奈川県横浜市神奈川区台町1-8 横浜ウェイサイドマンション903号室/横浜駅きた西口 徒歩5分/京急本線 神奈川駅 徒歩3分/365日24時間 無人営業
- 大阪なんば店:〒556-0016 大阪府大阪市浪速区元町1-10-6 堤ビル4階400/大阪メトロ四つ橋線「なんば駅」32番出口 徒歩2分/なんば駅6番出口 徒歩4分/JR難波駅 南口 徒歩5分/365日24時間 無人営業